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TOB(公開買い付け)

TOB(公開買い付け)

TOBとは

TOB(読み方:てぃーおーびー|英語:Take Over Bid|意味:公開買い付け)とは、買収しようとする会社の株主に対して、買い付け期間や株数、価格などを公表して、取引所を介さずに直接株式を買取る方法のことです。

公開買い付けは、米国(アメリカ)では「テンダ―オファー(Tender Offer)」と呼ばれています。







TOBの目的とルール

TOBは、買い付け主体が会社の買収や経営権の確保などを目的に、一般の株主に株式の売却を勧誘する行為です。ゆえに、投資家保護の観点からルールが設けられています。買い付け期間や株数、価格などの情報を開示公告し、公平に応募を受け付けるスキームがあります。会社の買収や経営権の確保が目的の場合、買い付け予定株数は50.1%以上であることが多いですが、応募がそれに満たない場合、買い付け主体は応募株式を買い付けなくてもいいという条件をつけることも認められています。


会社の買収

もし、会社を買収しようとしたら、その会社の株式を入手するしか方法はありません。そして、買収をする場合は、その会社を全て買収するのか、経営権だけ取りたい買収なのかによって、取得しなければならない株式数が変わってきます。

会社を全て買収するには、株式を100%入手しなければなりません。ですが、経営権だけ取りたいのであれば、51%の株式を入手すれば経営権を取ることができます。

買収の場合、規模が大きなものとなりますので、株式市場で株を買い集めたりはしません。株式市場で株を買い集めると株価が高騰する危険があるので、TOBという手段が使われるのです。また、TOBは買い集める株数が目標に達しない場合は、買い付けをすべて取り消せますので、買収する側にとってはメリットです。しかし、TOBは「公開買い付け」ですので、密かに株を買い集めることは出来ず、買収先や他の買収したいと思ってる人にバレてしまい、買収できない対策を取られるかもしれないというデメリットがあります。






TOBの仕組みと流れ

  1. 取締役会で決議されて発表される
  2. 2紙以上の新聞にTOB開始の公告が掲載され、TOBの期間やTOB価格(買い付け価格)などが公告される
  3. 財務局に届出書が提出される
  4. 公開買い付けが開始され、株主に説明書などが配布される

TOBによる株価への影響

TOBは基本的に買い材料です。TOBでは、株を集めやすいように、TOB価格は市場の株価より高く設定されることが多いですし、思うように株が集められない時は、価格の引き上げが行われる場合もあります。また、別の企業がより高い価格でTOBを仕掛けたりする場合もあります。

TOBされる期間は、概ね20から60営業日です。この期間に株価がTOB価格を下回れば買いたい投資家が増えます(TOB価格で買ってくれるので)。
ですので、TOB期間中、株価はTOB価格でほぼ張り付くのが一般的です。そして、ケースによりますが、TOBの期間を過ぎると株価は下がりやすくなります(市場の株価より高く設定されていたTOB価格が剥げることになりますので)。


:姉妹サイト「株式投資大百科」の解説ページ

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