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株価をわかりやすく解説・景気の先行性・理論値やバリュエーションについて

株価とは



株価(読み方:かぶか|英語:share price, stock prices, stock quotations)とは、株式の価格のことです。

株式は日々、取引所(証券取引所)等で取引されて価格がついています。この価格を「株価」といいます。株式の取引はオークション制で、買い注文と売り注文の株式の数が一致した価格で取引が成立します。その際、取引の執行には優先順位があり、同じ価格の注文であれば早く出された注文が優先されます。これを「時間優先」といいます。また、同じ時間の注文であれば、高く買う注文(または安く売る注文)が優先されます。これを「価格優先」といいます。株式の取引の執行は、この「時間優先」「価格優先」が原則です。

日本では、取引される株式は4桁のコードがついています。これを「証券コード(銘柄コード)」といい、東証(東京証券取引所)をはじめとした各市場で取引されています。


株式

株式(かぶしき)とは、株式会社が資金を調達するために発行する有価証券です。簡単には、株式会社の所有権です(株式会社に対する出資者の持ち分)。それを株式という形で表しています。 株式は、法律上では「株主の権利」です。お金を出資した証拠として出資者に株券を発行して、それを表しています。出資したお金は「資本金」といい、出資者は「株主(かぶぬし)」と呼ばれます。企業は調達した資金等から経営を行って利益を出し、その利益の中から株主に配当株主優待を出します。出資者の持ち分は「1株」という単位に分割され、それぞれの株主の持ち分の大きさは株数で表されます。


株式会社

株式会社とは、株式を発行して資金調達し、その資金で事業を行う会社です。つまり、株主で構成された会社ということです。


有価証券

証券(しょうけん)とは、財産上の権利を表す証書です。証券は、一定の権利と義務・法律上の効力を持っている金融商品取引法の「金融商品」にあたります。財産的価値がある株式や債券などを「有価証券(ゆうかしょうけん)」といいます。


金融商品

金融商品(きんゆうしょうひん)とは、預金や保険、株式、投資信託、外国為替、債券、またそこから派生したデリバティブなど、銀行や保険会社、証券会社などが扱う商品です。


証券取引所

証券取引所(しょうけんとりひきじょ)とは、株式や債券などの有価証券やその派生商品を売買注文が集まる場所です。日本では東京証券取引所(東証)、名古屋証券取引所、福岡証券取引所、札幌証券取引所があります。大阪証券取引所は東証と経営統合してデリバティブ取引所に転換しました。このうち、東証が全体の株式の売買代金の約90%を占めています。



株価の上がり下がり

これから利益が上がりそうで配当がもらえそうな企業の株式は、買いたい人が増えるので価格は上がります。逆に、これから利益が下がりそうで配当がもらえないかもしれない企業の株式は、売りたい人が増えるので株価は下がります。株式の取引は、こういった株価の上がり下がりを予測して儲ける取引です。



株価は、景気に半年から1年先行して動く

株価は、景気に半年から1年先行して動くとされています。
大きな流れで言えば、日本の株式市場(日経平均株価)は、1990年バブルで景気がよかった中、1989年に高値をつけて1990年1月に急落しました。1990年は景気がいいのに株価だけが下がっている状態となっていたのです。株価はバブルの崩壊を予兆していたのです。また、ITバブルにわいた2000年。ITは、2000年に活況し、2001年から不況入りしたのですが、IT関連の株は、2000年はじめから急落していました。株価はITバブル崩壊の1年前から予兆していたのです。

投資家が株式投資をする場合、半年先から1年先の企業業績を予測して投資行動を行うのが一般的です。現在ついている株価というのは、そんな投資家たちの予測価格と言えます。ゆえに、株式投資をする場合は、投資対象の企業業績が半年から1年先どうなっているかを予測して投資する必要があるのです。


企業業績

企業業績とは、企業の事業活動による成果です。企業業績は、決算書で確認することができ、決算書以下の3種類で構成されています。

投資対象となる銘柄の選定は、利益に着目するのが基本となっており、「株価は利益の変数」と呼ばれていますので、決算書に注目して、利益を着実に伸ばしている企業なら株価の上昇が期待できます。決算書には、その期の売上や利益がまとめて掲載されています。過去の決算内容はその企業のHP(ホームページ)でも公開されています。また、株価は将来を予測して動く特徴があるため、特に将来の業績予測が注目されます。



株価は経済の「体温計」

株価は、企業業績とそれに対する将来の期待、金融環境などさまざまな要因で上下します。金利が下がって金融環境がよくなり、経済活動が活性化して企業業績の回復への期待が高まれば株価は上昇しやすくなりますし(景気回復が示唆される)、逆の場合は株価は下落しやすくなります(景気後退を示唆する)。こうした点から、株価は「経済の体温計」と捉えられることがあります。


金融

金融(きんゆう)とは、お金が余っている主体(資金余剰主体といいます)の余剰資金を、お金が不足している主体(資金不足主体といいます)に貸し出すことを言います。現在、「金融」はお金の融資という意味で使われたり、お金の運用、商品やサービスを購入する際のお金の支払いの意味で使われることが多いです。



美人投票

イギリスの経済学者ジョン・メイナード・ケインズは「株式投資は美人投票に似ている」と言いました。自分が美人だと思う女性ではなく、大勢の人が美人と思っているであろう女性を選ぶのがコツだとしています。株価は人気度や期待値で決まります。みんなが買うから株価は上がります。違う言い方をすれば、よい企業だから株価が上がるということではないということでもあります。また、景気がよくなってくれば「株でも買おう」と思う人が増えて株価は全体的に上がりますし、株価が上がっているから人気が出てきたということもあります。



株価は安いのか高いのか

実際に株式投資をする場合、今の株価が安いのか高いのか、将来の株価は今よりも上がるのか下がるのかがを考えることが最も大切で、これから株価が上昇しそうなら投資した方がいいですし、下がりそうなら下がり切ってから投資するのがいいですが、残念ながら未来のことはわかりません。しかし、これまで多くの人々が知恵や知識を用いて未来を予測するための手段を考察してきました。それが現在の投資の考え方の基礎を形成しており、投資する際の判断基準となりますので、当サイトでは項目別にそれを紹介・解説しています。事足りないものは姉妹サイトでも紹介・解説をしており、そのページのリンクも個別ページに貼っていますので、是非ご活用ください。



株価の理論値

株価の理論値を考える場合、参考になるのものに「配当割引モデル」があります。株式を評価する一つのモデルですが、株価を考える上で基本的な要素をなすものは何かの基本ですので、以下のリンク先のページでよかったら確認してください。



バリュエーション

株価が安いのか高いのかは、バリュエーションを計る指標で見るのが一般的です。以下のページでその解説をしてますので参考にしてください。


:姉妹サイト「株式投資大百科」の解説ページ








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株式


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