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円買い・円売りをわかりやすく解説、なぜ円高・円安になる?その理由

円買い・円売り



円買いとは

円買い(読み方:えんがい|英語:yen buying)とは、投資家が外国為替市場で円(日本円)を買って他国の通貨を売ることです。



円買いをわかりやすく解説

通貨とは、政府によって定められた法定通貨です。流通している貨幣を指します。異なる通貨を交換することを「外国為替(がいこくかわせ)」といい、異なる通貨を交換する時の値段を「為替レート」といいます。その為替レートを決定するための市場を「外国為替市場」といいます。

その外国為替市場で円を買って他国の通貨を売ることを「円買い」といいます。外国為替市場は、異なる通貨を交換する市場です。異なる通貨を交換するには2つの通貨が必要となり、これを「通貨ペア」といいますが、ある通貨を買えば通貨ペアのもう一方の通貨を売る必要がありますので、円を買えば通貨を売ることになります。

例えば、円と米ドルの通貨ペアであれば、円を買えば米ドルを売ることになります。これを「円買いドル売り(えんがいどるうり)」といいます。



なぜ円買いが起こる?その意味と円高について

円(日本円)が買われるということは、他国の通貨に対して円の価値が高まっていることを意味しますので、為替相場は円高へ推移します。円高とは、他国の通貨に対して円の価値が高まっている状態を指します。

投資家が円を買う理由は様々あります。日本の経済が上向きになっていて景気が上昇すると円の価値が高まりますので円は買われやすくなりますし、中央銀行金融政策によって金融引き締めがあった場合や、日本と他国の金利差が縮まった場合、日本より他国の経済が減速して他国の通貨が弱くなった場合などは円が買われやすくなります。


(参考)有事の円買い(リスクオフでなぜ円高になる?)



用語の解説

経済とは、経済主体(経済活動を行うもののことで。家計や企業、政府がそれにあたります)が、経済活動(お金の動きを伴う活動のことです)を行うことによって生じるお金の流れです。人間の生活に必要なモノやサービスを生産・分配・消費する行為についての社会的関係です。簡単にわかりやすく言えば、「金銭のやりくり」です。

景気とは、モノやサービスの売買や取引(経済活動)の状況のことです。景気がいい(好景気・好況)とは、経済活動が活発に行われている状況を意味します。モノやサービスがよく売れて、企業の収益が上がり、個人の所得も増えて消費が上がる好循環の状況です。景気が悪い(不景気・不況)とは、経済活動が活発に行われていない状況のことです。モノやサービスが売れず、企業の収益が下がり、個人の所得も減って消費が下がる悪循環の状況です。

中央銀行とは、その国の金融機構の中核となる銀行で、日本であれば日本銀行、米国であればFRS(連邦準備制度)、EU諸国であればECB(欧州中央銀行)がそれにあたります。ちなみに、米国は単一の中央銀行はなく、中央銀行制度としてFRSが存在しています。

金融政策とは、中央銀行が経済の成長や安定を促すために預金準備率(金融機関が預金の一定比率以上の金額を無利子で中央銀行に預け入れる比率)を引き下げたり引き上げたり、政策金利(中央銀行が決定する短期の誘導水準)を引き下げたり引き上げたりして通貨の供給量を調整する経済政策のことです。

金融引き締めとは、景気や不動産価格が過熱して、物価が上昇してしまうのを抑制するなどの目的で、中央銀行が政策金利の引き上げ(これを「利上げ」といいます)を行ったり、中央銀行が保有している資産を縮小することです。

金利とは、資金の貸借料・使用料のことです。簡単にいうと「お金のレンタル料」です。



円買いと金利差の解説

それぞれの国の金利は、政治や経済、投資家の思惑、資金の需給など、すべての要素が織り込まれています。ゆえに、為替は通貨ペア同士の金利の影響を多大に受けます。為替の「ファンダメンタルズ(基礎的条件)は金利」と言われるほど、為替取引を行っている投資家は金利を材料視します。

金利で注目しなければならないのは、通貨ペアの「金利差」です。例えば、米ドルと円の通貨ペアであれば、米国と日本の金利差を見ます。日本の金利が0%であったとして、米国の金利が上がっていたとすると、日米の金利差は拡大します。

これが何を意味しているのかというと、日本は金利が取れないぐらい経済状況が悪いのに、米国は金利が取れるぐらい経済状況が良いということを意味しますので、この場合は円の価値が下がって米ドルの価値が上がりますので、円が売られやすくなって米ドルが買われやすくなります。つまり、円売りドル買い(円安ドル高)の要因となります。

逆に、日本の金利が上がって米国の金利が下がっていたとすれば、円の価値が上がって米ドルの価値は下がりますので、円が買われやすくなって米ドルが売られやすくなります。つまり、円買いドル売り(円高ドル売り)の要因となります。

よって、為替は通貨ペア同士の金利差が拡大したか縮小したか、これから拡大しそうか縮小しそうかを見て判断するのが基本となります。

どの金利を見ればいいのか、また金利差に関する詳しい解説は以下のページを参照してください。



円売りとは

円売り(読み方:えんうり|英語:yen selling)とは、投資家が外国為替市場で円(日本円)を売って他国の通貨を買うことです。



円売りの意味と円安について

円(日本円)が売られるということは、他国の通貨に対して日本円の価値が弱まっていることを意味しますので、為替相場は円安へ推移します。円安とは、他国の通貨に対して円の価値が低下している状態を指します。



なぜ円を売る?円売りの理由

投資家が円を売る要因は様々あります。日本の経済が下向きになっていて景気が減速すると円の価値が弱まりますので円は売られやすくなりますし、中央銀行の金融政策によって金融緩和があった場合や、日本と他国の金利差が広がった場合、日本より他国の経済が改善して他国の通貨が強くなった場合などは円が売られやすくなります。


用語の解説

金融緩和とは、主に中央銀行(日本の場合は日本銀行)が民間の銀行から国債を買入れたり、政策金利を引き下げたり、預金準備率を引き下げることによってお金を供給しよう(お金を増やそう)という政策です。金融緩和によって金利は低下することとなります。

国債とは、国が発行する債券(投資家から資金を調達することを目的として発行される借用証書)です。わかりやすく言えば、国が国の信用をもとに発行する証券方式の借入金です。



為替は、これらが複合的に交差して相場が形成されます。ゆえに、一つの理由だけで円買いや円売りがされているわけではないのですが、まずは上記の基本的な円買い、円売りの要因をおさえて為替相場を見ることが大切です。



ドル/円・ユーロ/円・ユーロ/ドルや金利の推移

ドル円・ユーロ円・ユーロドルや金利の推移は、姉妹サイト「株式マーケットデータ」で確認できます。





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