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ドルインデックス(ドル指数)の見方をわかりやすく解説

ドルインデックス(ドル指数)



ドルインデックス(ドル指数)とは

ドルインデックス(英語:US Dollar Index|ドル指数)とは、主要国通貨(ユーロ、円、ポンドなど)に対するドル(米ドル)の総合的な価値を指数化したものです。為替相場を見る際は「ドル/円」など通貨ペアで見ることが多いですが、ドルインデックスは米ドルそのものの価値を示した指数であるため、ドルの国際的な価値を見ることができます。

ドルインデックスは、FRB(連邦準備制度理事会)やニューヨーク商品取引所(NYBOT)、大手銀行など、指数を算出している所は様々あります。それぞれドルインデックスを算出するための採用通貨や加重平均のウェイト、指数の更新頻度に違いがあるのですが、よく見られるのはニューヨーク商品取引所(NYBOT)が算出しているドルインデックスです。



FRBとニューヨーク商品取引所(NYBOT)のドルインデックスの構成通貨

ニューヨーク商品取引所
(NYBOT)

   

FRB

ユーロ 57.6%
13.6%
ポンド 11.9%
カナダドル 9.1%
スウェーデンクローネ 4.2%
スイスフラン 3.6%
対象通貨数 6
更新頻度 リアルタイム
     
ユーロ 16.2%
7.5%
ポンド 3.3%
カナダドル 12.6%
メキシコペソ 11.6%
人民元 20.8%
対象通貨数 26
更新頻度 毎日


ドルインデックスの見方

ニューヨーク商品取引所(NYBOT)のドルインデックスはリアルタイムで更新されますし、先物市場にも上場しているため注目度が高いです。ドルインデックスを見る際は、ニューヨーク商品取引所(NYBOT)のドルインデックスを見るのが一般的です。ただ、FRBが算出しているドルインデックスは「人民元」も含まれていますし、その比率も一番高くなっています。要するに、FRBが算出しているドルインデックスは、米国の貿易をよく反映していて、現況による米ドルの価値を把握できる指数ですし、米国の金融政策を決定するFRBが算出している指数でもあるため、ニューヨーク商品取引所(NYBOT)のドルインデックスと合わせて見るのがよいでしょう。

ニューヨーク商品取引所(NYBOT)のドルインデックスはユーロの比率が高いので、ユーロ/ドルの動きと相関しやすい面があります。ユーロ/ドルは市場での取引量が一番多い通貨ペアですので、ニューヨーク商品取引所(NYBOT)のドルインデックスの動きが活発な時は、ユーロまたは米ドルの取引が活発であることを示し、ニューヨーク商品取引所(NYBOT)のドルインデックスでドルが売られていたらユーロは買われますし、ドルが買われていたらユーロは売られると見ます。また、ユーロ以外の通貨はユーロ/ドルとの関係によって相場が決まりやすいので、円(ユーロ/円のクロス円)もその影響を受けます。ドルが売られていたら円は買われますし、ドルが買われていたら円は売られます。
基本的にドル/円は、時間差を伴うこともありますが、ドルインデックスの動きに沿う相場となりますし、ドルインデックスとの相場は逆相関となりやすいです。

一方、FRBのドルインデックスは、人民元の比率が高いのが特徴で、米国の貿易や現況に合わせて毎年構成する通貨の比率を見直しています。ニューヨーク商品取引所(NYBOT)のドルインデックスに比べて、対象としている構成通貨も多いため、貿易や現況の面から相対的にドルの価値を見るのに適しています。


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