流動性リスクとは｜株初心者のための株式投資と相場分析方法

流動性リスクとは

流動性リスク（英語：Liquidity risk）とは、市場での取引量における換金のしやすさ（流動性）のリスクのことをいいます。

流動性が高いとは、市場での取引量が多く換金がしやすいことをいい、流動性が低いとは、市場での取引量が少なく換金しにくいことをいいます。

流動性リスクは、投資にとって重要なリスクファクターとなります。

流動性が低いと、万が一の事態が起こった場合に売りたい時に売れない、希望する価格で売れない状況となってしまうからです。ゆえに、投資家は流動性が低い銘柄や金融商品への投資はリスクが高いとして控えることが多いです。ただし、逆も然りで、流動性が低い銘柄や金融商品というのは、好材料が出た場合には上方向に値が飛びやすい傾向もあるため、それを狙って投資する投資家もいます。

流動性は人気がない銘柄や市場、金融商品では恒常的に低いことが多いです。また、突発的な天災や戦争、もしくは金融市場の暴落などにより市場がパニック状態となった場合は、流動性が著しく低下することもあります。そういった場合は、売り注文が殺到し、買い注文が入らないため取引が成立しないこともあります。突発的な流動性の低下は、市場全体ではなく特定の銘柄に起こる場合も多々あります。経営危機に陥ったり、不祥事を起こした銘柄がそれにあたり、売り注文を出しても取引が成立せず、換金できない場合があります。ゆえに、投資をする際は、流動性リスクを常に留意しておく必要があります。

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